2018/08/07
月島の町の魅力
月島の魅力 月島は、今ではもんじゃ焼きで有名ですが、実は大正・昭和の文化が残されたまちでもあります。路地の中に新しい店、国際色豊かな店も増えてきており、路地も変わりつつあります。

図のように、月島の町は碁盤の目のようになっています。縦の六間道路と横の道路で囲まれた長方形の区画を、十間(18m)間隔で幅員一間(1.81m)の路地が通り抜けていて、一本の路地には20軒程度の長屋が建ち並んでいます。これがいわゆる路地と長屋です。
月島の町は、第一次大戦後の日本の工業発展を背景に、佃の石川島造船所や月島にあった数々の鉄工所、その下請工場の町工場などが数多く設立され、そこで働く労働者のために多くの長屋が作られ、商店街がにぎわいようになり、工場の町として発展してきました。
http://www3.koutaro.name/machi/tsukishima.htm (月島の町割り考古学より)
月島では、関東大震災により多くの家が焼けてしまいましたが、東京大空襲では焼けなかったことから、東京下町ではめずらしく戦前の家が残っている地域でもあります。マンション建設や再開発により、残っている古い家の数は少なくなりましたが、それでも所々に昔ながらの家を見つけることができます。


家々の玄関先には、住民が丹精込めて育てた草花が並びます。路地だけでなく道路沿いの緑にも、それぞれの家の個性が感じられます。街路樹のわきの見事なアジサイ、玄関先のカラフルで様々な種類の花。「こんなところに可愛い花が!」と発見して、楽しくなることもあります。狭いながらも個性的な緑の町並みが、月島らしい風景だと思います。
最近では、昔ながらの長屋を利用したカフェや、空き家をリフォームした新しいお店が増えています。路地裏の隠れ家の雰囲気を売りにしているお店も人気があるようです。

祭りは、住民とその土地との精神的な結び付きを表すものであると思います。 西仲通商店街は、この祭りのメインイベントの場所です。商店街の端から端に、町内神輿が「勢揃い」します。その後、それぞれの町会の氏子が神輿を勢いよく揺らしながら担いで、競い合い入り乱れて商店街を練り歩きます。その姿は圧巻です。
2018年8月3日(金)~ 6(月)に、住吉神社の祭りがありました。次回は、2021年8月の予定です。

月島の町割り
月島は、明治25年に埋め立てられ、その街割りは江戸期に見られた「一町街区」(約120m四方)を基本単位として街割りされました。
図のように、月島の町は碁盤の目のようになっています。縦の六間道路と横の道路で囲まれた長方形の区画を、十間(18m)間隔で幅員一間(1.81m)の路地が通り抜けていて、一本の路地には20軒程度の長屋が建ち並んでいます。これがいわゆる路地と長屋です。
月島の町は、第一次大戦後の日本の工業発展を背景に、佃の石川島造船所や月島にあった数々の鉄工所、その下請工場の町工場などが数多く設立され、そこで働く労働者のために多くの長屋が作られ、商店街がにぎわいようになり、工場の町として発展してきました。
http://www3.koutaro.name/machi/tsukishima.htm (月島の町割り考古学より)
月島では、関東大震災により多くの家が焼けてしまいましたが、東京大空襲では焼けなかったことから、東京下町ではめずらしく戦前の家が残っている地域でもあります。マンション建設や再開発により、残っている古い家の数は少なくなりましたが、それでも所々に昔ながらの家を見つけることができます。

玄関先の緑
路地に並ぶ長屋には、路地コミュニティのにおいを感じます。路地は生活の場所としての空間であり、朝は家の前の掃除をしながら近所の人と挨拶をかわし、植木に水をやりながら情報交換をする場所、急な夕立の時にはご近所さんが洗濯物を入れるようにと声をかけてくれたり、またある時には植木を株分けしてもらったり、種をあげたり、そんな近隣とのつながりがある場所です。
家々の玄関先には、住民が丹精込めて育てた草花が並びます。路地だけでなく道路沿いの緑にも、それぞれの家の個性が感じられます。街路樹のわきの見事なアジサイ、玄関先のカラフルで様々な種類の花。「こんなところに可愛い花が!」と発見して、楽しくなることもあります。狭いながらも個性的な緑の町並みが、月島らしい風景だと思います。
路地の店
40年位前までは、路地に「おばあちゃんの10円もんじゃ屋」が何件かありました。路地に住むおばあさんがお小遣い稼ぎに玄関脇の三畳間に鉄板を置いて、子ども相手に10円もんじゃや駄菓子などを売っていました。今でも路地にもんじゃ屋が多いのは、その名残かもしれません。路地には、歯医者、パーマ屋、煮込み屋、花屋など、いろいろな店がありました。最近では、昔ながらの長屋を利用したカフェや、空き家をリフォームした新しいお店が増えています。路地裏の隠れ家の雰囲気を売りにしているお店も人気があるようです。

月島の祭り
月島には、3年に1度、佃の住吉神社の本祭りがあります。祭りの時に、神輿を担いで町内を練り歩くのは、自分たちの町が地震や洪水、津波、火災から守られたことを土地の神様に感謝する気持ちの表れであると言われています。祭りは、住民とその土地との精神的な結び付きを表すものであると思います。 西仲通商店街は、この祭りのメインイベントの場所です。商店街の端から端に、町内神輿が「勢揃い」します。その後、それぞれの町会の氏子が神輿を勢いよく揺らしながら担いで、競い合い入り乱れて商店街を練り歩きます。その姿は圧巻です。
2018年8月3日(金)~ 6(月)に、住吉神社の祭りがありました。次回は、2021年8月の予定です。
